私が公約に掲げる『西富士駿河環状構想』の実現に向けた第一歩を踏み出しました。
1月29日、「一般広域道路富士富士宮道路建設促進期成同盟会」が発足しました。富士富士宮道路は、富士市伝法と富士宮市小泉を結ぶ西富士道路の延伸です。西富士駿河環状構想の中心といえる岳南都市圏の南北基軸を整備していくため、富士・富士宮両市が声を上げました。
期成同盟の発足は、総選挙が終わった直後に私から小長谷義正市長と富士宮市の須藤秀忠市長にお願いしたものです。今後は、両市長に先頭に立っていただき、大口善徳衆議院議員をはじめとした地元選出の国会議員、国土交通省、静岡県とともにスクラムを組み、早期着工、早期完成に向けて汗をかいてまいります。
富士市の南北交通基軸は脆弱で、現在の西富士道路は、朝晩を中心に、起点・終点で慢性的な渋滞が発生しています。また、途中の乗り降りが広見ICのみとなっているため、沿線住民にとって使い勝手が良いとは言えない状況です。
日本一富士山が美しく見える田子の浦港を起点とし、富士山麓の北山ICまでを高規格道路でつなげることで、渋滞の解消、物流の強化を図り地域の産業力を高められるほか、富士山観光や災害時の避難路としても重要な交通ネットワークとなります。
私が構想している『西富士駿河環状道路』は夢のある計画です。この富士富士宮道路を起点として、事業化されているものの凍結状態となっている国道一号バイパスの立体化(田子浦~富士南の約3.9キロメートル)、北山ICと中部横断自動車道富沢ICを結ぶ構想道路「富士宮富沢連絡道路」を組み合わせた広域交通ネットワークです。この3本のラインが開通すれば、富士と山梨県峡南地域、静岡市清水区をつなぐ環状道路が完成します。
東日本大震災の際、道路、特に高規格道路は多くの人命を救いました。南海トラフ地震の被害が想定されている岳南地域においても、西富士駿河環状道路は避難道路や緊急物資の輸送道路として有効に機能してくれるはずです。
静岡県全体でみると、国の道路予算は年間約300億円で推移しています。岳南地域の人口は県全体の約10%に当たる37万人です。単純計算では30億円の道路予算がこの岳南地域で使われるはずですが、現在10億円程度にとどまっています。これはかつての地域間競争に勝つことができなかった結果です。人口減少社会に突入した今、限られた予算をいかに有効に生かし、持続可能な地域をつくっていくのか。それは政治家の力にかかっています。
西富士駿河環状構想の実現には一定の時間がかかります。しかし今、動かねば道路網の整備は進みません。東駿河湾環状道路や笹原山中バイパスの完成した三島市は「まちの景色が変わった」といっても過言ではありません。後世に「富士市の景色が変わった」と言われる状況をつくり、子供たちの世代がいつまでも豊かで安全に暮らしていけるよう、地元選出の議員として役割を果たしてまいります。
Copyright © 2024 Goushi Hosono Al lRights Reserved.細野豪志 Official Web-site.