東京などへの緊急事態宣言の延長が決まりました。飲食、酒販店などから厳しい声が続々届いています。苦境にある飲食、観光、酒販店などへの一時支援金の静岡県内への適用などに尽くしてきましたが、予備費や補正予算を総動員して更なる支援を実現しなければなりません。ライフワークである落語、音楽、演劇などの文化芸術支援も待ったなしです。地元の皆さまに頂いた任期も僅か。できる限りの仕事を実行し、任期を全うしたいと思います。
昨年末から地元自治体のワクチン接種の支援を行ってきました。静岡県内のワクチン接種もようやく軌道に乗りつつあります。一刻も早く65歳以上の高齢者が接種を終えて現役世代の皆さんも接種ができるよう、引き続き地元自治体をサポートしてまいります。
自衛隊による大規模接種もスタートしました。気掛かりなのは支援をしている自衛官自身のワクチン接種が進んでいないことです。大規模接種で余ったワクチンを自衛官が打つことになったのは前進ですが、災害はいつ起こるか分かりませんし、自衛隊には有事対応の任務もあります。自衛官へのワクチンの優先接種を政府に求めていきます。
大規模接種を巡っては報道の自由と架空予約の問題もありました。一般に架空予約は不正行為です。問題は不正を行ってまでシステムの不備を報じる公益性の有無です。事の性格上、政府が確実性より迅速性を優先したのは正しい判断です。報道の自由は重要ですが、私は不正行為を認める弊害の方が深刻だと思います。国会でワクチン接種のあら探しをする動きも気になります。ワクチン接種を進める部署と国会議員の問い合わせに答える部署は同じです。問い合わせ対応に人員が取られると接種のプロセスが遅れます。ここは国会も良識を働かせ、検証は事後的に行うべきです。
学生時代、阪神淡路大震災でボランティアとして現地に入った際、当初は「公平に配る」ことにこだわって役所に救援物資が山積みになっていた記憶があります。とにかく「大量に配る」ことが大切だという方針になってから、ようやく物資が被災者の手元に渡り始めました。集団免疫を得るためには「量が第一、公平性は第二」です。余ったワクチンは臨機応変に打つべきです。
国会も終盤となり法案審議の時間も限られてきました。LGBT理解増進法案は稲田朋美議員が自民党、私が民主党の政調会長の時に発足させた超党派の議員連盟を中心に議論されてきた法案です。私の内政の理念である「政治は弱い者のためにある。ダイバーシティ(多様性)を大切にする」という理念を体現し、オリンピック憲章に掲げられた理念にも合致する法案ですので、成立に努力したいと思います。
〈LGBTのアライとして法制定に取り組む。内外逆差別の現状を知ってもらいたい〉
私の外交安全保障における理念は「現実主義」です。先日、岩田清文第34代陸上幕僚長と議論する機会があり、改めて政治家の果たす役割を痛感しました。共産党との選挙共闘を進める野党を離れ自民党入りを目指すという私自身の決断に迷いはありません。岩田元陸幕長の「陸自は国民と常に共にある。沖縄戦の二の舞は絶対にやらない」という言葉にグッときました。政治家と自衛隊の関係、台湾有事、尖閣諸島などの安全保障の現実を多くの方に知っていただきたいと思います。
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