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2025.01.06

予算案への賛成と連立入り(大連立)はどう違う?視界不良の中で2025年の石破政権が動き出しました

今日が仕事始めという方も多いと思います。本年もブログにお付き合いいただけますようお願いいたします。

少数与党の石破政権にとって、最初の山は予算案の衆議院採決で、最大の山場は7月の参議院選挙です。政局は年明け早々、慌ただしく動き出しています。

先週末、立憲民主党の野田佳彦代表から注目すべき発言がありました。

「(大連立は)災害やパンデミックなど大きな危機の時に考えられる選択肢であり、平時では考えていない」

他方で、正月の読売新聞のインタビューでは野田代表は次のような発言もしています。

「立憲民主党の政策を取り入れることを前提に予算案に賛成もあり得る」

私は「予算案への賛成」と「連立」とを一対のものととらえています。法律も個別の政策も予算の裏付けがないと何も進みません。逆に言えば、「予算に賛成する」ことは、政府が進める全ての政策について責任を負うということにもなります。野党の立場からすれば、「予算に賛成したのに、その予算に含まれている政策を進めるのに協力をしないのか?」と問われれば、説明は結構難しいでしょう。

予算案の協議は国民民主党が先行しています。基本政策である安全保障やエネルギー政策に違いがないことも安心材料です。自民党として誠実に国民民主党と向き合うべきだと私は考えています。

予算案への賛成と連立入りは一対のものと書きましたが、それは理屈上の話であり、政治の世界は理屈だけで動くわけではありません。今年は7月に参議院選挙が控えているため、それまではどの政党も連立に加わることには慎重です。

当面、内政では石破総理を筆頭に国会での丁寧な答弁を重ねることで、国民の支持を上げていくしかありません。他方、外交や安全保障は与党の専売特許ですので、実績を重ねて国民から「自民党、しっかり頑張れ」と言ってもらえる状況をつくらなければなりません。

昨年末、気の置けない与野党議員と腹を割って話しましたが、誰一人として先を見通せる議員はいませんでした。茨の道ですが、予算案の成立は国民生活に不可欠です。1月下旬から始まる通常国会は文字通り視界不良ですが、政府与党一丸となって乗り越えていくしかありません。

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